アン・プラットの『
Our Native Songsters』より、
マヒワの一葉です。(^-^)
1857年頃にイギリスで出版されたもので、絵の技法は石版手彩色です。
マヒワ(学名;
Carduelis spinus)はスズメ目アトリ科の小鳥で、漢字では
「真鶸」と書きます。魚偏に弱いと書くと、ご存知のとおり鰯(イワシ)と
なりますが、弱い鳥・・・となると、鶸(ヒワ)と読むんですね♪
スギやハンノキ類の実を好み、日本には冬鳥として全国に渡来するそうです。
ところで、日本には古来より色の表現として伝わる「伝統色」というものが
ありますが(今でも馴染みのある色としては、山吹色や群青色、萌葱色など)、
ヒワも、伝統色の中に使われていて、“鶸色”としてその名が残っています。
ちなみに鶸色とは↑画像のような、ヒワの羽のような色のことで、緑色がかった
やや暗めの黄色を差します。古くは枕草子にもその名が出てくるそうです。
日本の伝統色は、どれも落ち着きのあって心が安らぐようなきれいな色合いの
ものが多く、色の名前の表現も自然界にあるものが使われて季節感もあって
すごく好きなのですが、ヒワもそんな伝統色に使われるということは、ずっと昔、
平安時代から、それだけきれいな鳥として知られていたってことですよね♪
実物はまだ見たことないですけど、ぜひ一度、生で見てみたいです。(^-^)
余談ですが、娘が産まれたときに、なんて名前を付けようか、毎日すごく
悩んでてなかなか決まらなかったのですが、候補(・・・の補欠)の中に、
鳥の名前もいくつか入ってて、“マヒワ”もエントリーしてました。
まぁ・・・嫁には即答で却下されちゃったわけなんですけどね・・・。r(^-^;)